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【わかりやすい】大地形の解説

地歴

皆様お久しぶりです。そしてはじめましての皆様こんにちは。私、ジョージ先生(@GeorgeSAteacher)と申します。

※私はX(旧Twitter)InstagramnoteKindle本で情報発信をしている高校教師です。

今回のテーマは『大地形』です。

早速本題に入っていこうかと思います。

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大地形とは

そもそも大地形とは何かの説明からしていこうと思います。

地球が形成する地形は大きく分類すると2種類に分かれます。

それが大地形と小地形です。

大地形は地球の内部からの力によって地表が押し上げられる地殻変動によって形成される地形をいいます。

この地球内部からの力を内的営力といいます。

これに対して、小地形は風や川の水の侵食(削り取ること)などの地球の外部からの力によって生じる地形をいいます。

この地球外部からの力を外的営力と言います。

覚えておきましょう!

プレートテクトニクスとは

次に説明するのは先ほど触れた内的営力についての続きになります。

まずですが、地球は大きなプレートに覆われているという前提からお話ししようと思います。

急に話が変わりますが、サッカーボールってどのようにつくられるか、皆さん知っていますか?

以下の図をご覧ください。

ボール本体があり、そこに何枚もの布やプラスチックで覆われてサッカーボールができるのです。

実は地球も同じ構造をしています。

こうやって考えるとわかりやすいですよね。

ですが1つだけサッカーボールとの違いがあります。

それが、マントルという地球の内側部分が流動するという点です。

お湯を沸かす時をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。

このようにマントルもお湯がグツグツと沸くような動きをしているんですね。

上の図をみてもわかるようにグツグツ沸いているところにプレートが置かれたら、そのプレートはグツグツに合わせて動きます。

このプレートが動くことにより地殻変動(地球の地形変化)を起こすという考え方をプレートテクトニクスと言います。

なんとなくですが、イメージできたでしょうか?

それでは次にプレートが動くことで発生する地殻変動についてまとめていきましょう。

プレートの境界

先ほど地球を覆っているプレートがマントルの動きに合わせて動いていくと話しました。

では実際にどのような動き方をするのでしょうか。

3パターンの動き方があるのでそちらを確認していきましょう!

プレートをイメージしろと言われても難しいので、本をプレートに見立てて、図解をしていきます。近くに本がある人はそれを手に取って、今からの解説を聞いてもらえるといいかなと思います。

狭まる境界

まずは狭まる境界から説明をしていきます。

狭まる境界は2種類あるのでそれぞれ見ていきましょう!

まず1つ目の沈み込み帯ですが、大陸プレートと海洋プレートがお互い近づくことで歪みが生じます。

実際に本を開いて両側から押すと、上の図のようになるかと思います。

少し細かいですが、大陸プレートと海洋プレートでは性質上、海洋プレートの方が重たくなります。

本を例にすると少しわかりづらいですが、実際は大陸プレートの下に海洋プレートが潜り込んでいるような形となりますので、その点はご注意ください。(教科書に掲載してある図を見てもらえたらわかると思います。)

ちなみに上の図にも載っているプレートが沈み込むことによってできる中央部分の溝を海溝と言います。

また上図を見ると、中央部分にできた溝と並行してぽっこりと膨らんだ部分がありますよね。

凹みができた分の歪みで膨らみが発生するのです。これが地球でいうところの弧状列島や火山列にあたります

我が国日本もこの原理でできた弧状列島です。

覚えておきましょう!

続いて2つ目が衝突帯です。

今度は本をひっくり返して、両側から押してみてください。そうすると上にぽこっと膨らみができますよね。

このように大陸プレート同士がぶつかり合ってできる地形が山脈です。

この衝突帯によって形成される最も有名な山脈がヒマラヤ山脈です。

まとめるとプレートとプレートがお互い押し合う狭まる境界では火山や海溝、山脈ができるということになります。

次は広がる境界についていていきましょう!

広がる境界

広がる境界についてですが、まずは以下の図をご覧ください。

こちらの図を見ていただくとお分かりのように広がる境界はマントルが上昇してくる場所で形成されます。

マントルが上昇したところから新たなプレートが作成されます。そして今あるプレートを横に横に押し広げていくような形で動いていきます。

このとき形成される地形が海嶺です。図のようにマントルが上昇することで境目の部分がぷっくりとふくらんでいますよね。これが海嶺という地形になります。

広がる境界のポイントは海洋プレートと海洋プレートの間で発生するものであるという点と、新たにプレートが増える場所であるという点でした!

最後にずれる境界を見ていきたいと思います。

ずれる境界

ずれる境界も図にしていこうと思います。こちらの図をご覧ください。

ずれる境界は世界でもあまり存在しないため、ある一箇所が珍しく左右にずれる境界をするんだ程度の理解で大丈夫です。

ズバリこのずれる境界がある珍しい場所というのが、アメリカにあるサンアンドレアス断層です!

しっかりと覚えておきましょう!

造山帯の種類と特徴

それでは次にプレートが動き出すことで形成される地形について説明していきます。

まずプレートの境界付近が動くことによって形成される地形を変動帯と言います。

変動帯=プレートの境界と覚えておきましょう。

そして、その変動帯の中でも山を形成する場所を造山帯と言います。

造山帯には2種類あって、1つ目が新期造山帯で、2つめが古期造山帯です。

それぞれ説明していきましょう!

新期造山帯

まずは新期造山帯です。

新期造山帯は現在進行形で造山活動が行われているエリアとなります。

この地域は基本的に狭まる境界の分布と一致します

新期造山帯のエリアは大きく分けて2つありますので、それぞれ覚えましょう!

こちらの図をみるとお分かりの通り、環太平洋造山帯は狭まる境界の中でも沈み込み帯の位置にあたり、アルプス=ヒマラヤ造山帯は狭まる境界の中でも衝突帯の位置にあたります。

環太平洋造山帯は大陸プレートと海洋プレートの境界で、アルプス=ヒマラヤ造山帯は大陸プレート同士の境界であることからもわかりますよね!

この2つのエリアはそれぞれ急峻な山脈や火山が多い地域になります。

またプレートの境界は地形が変化する変動帯ですので、当然地震による災害も多いエリアになります。

しっかりと覚えておきましょう!

そして最後にもうひとつ覚えて欲しいのが新期造山帯エリアは油田エリアと分布が被っているという点です!

この新期造山帯が発達した時代(中生代)の地層に原油がたくさん溜まっているため、新期造山帯付近が油田の産出地となっています!

併せて覚えておくと良いでしょう!

それでは次に古期造山帯の説明をしていきます!

古期造山帯

古期造山帯はかつて、新期造山帯のように造山活動が活発「だった」地域となります。

ポイントは「だった」という過去形である点です!

プレートはマントルの動きに合わせて動いていると冒頭で話しました。

つまりプレートが動くということはプレートの境界も動いているということなのです。

なので昔はプレートの境界だったところも今ではプレートの内側に入り込んでいるところがあって、それが古期造山帯のエリアとなっています。

そのためかつては急峻な山脈を形成していたが、浸食作用によって現在では低くなだらかな山地となっているのが古期造山帯の特徴になります。

それでは古期造山帯のエリアを確認していきましょう!

古期造山帯の全体像を見ると、比較的色々な場所に分布していることがわかるかと思います。

上に載せてある古期造山帯はしっかりと覚えておきましょう!

最後に古期造山帯で産出する資源について触れておきます。

先ほど、新期造山帯では原油の産出地となっているという話をしましたが、この古期造山帯は主に石炭の産出地となっています

これは古期造山帯が発達した時代(古生代)の地層に石炭のもととなる植物がたくさん生えていたからです。

※植物が腐敗して地球の熱を受けてできたものが石炭です。

そのため、古期造山帯は石炭の産出地となっています。

しっかりと覚えておきましょう!

まとめ

今日は大地形の説明をしていきましたが、いかがだったでしょうか。

地球のことを理解するのは大変ですが、身近なもので例えたりすると、意外と理解しやすかったりするのでおすすめです。

次回は造山活動が行われない安定陸塊というなだらかな平地の話をしていこうと思います。

今日も最後まで記事を読んでくださりありがとうございます!

それではまた!

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自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師

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