今回のテーマは『地理』について深掘りをしていきたいと思います。
まず皆さんは最初に『地理』と聞いてどんな勉強を想像しますか?
人によっては地形だとか、時差とか地図とかをイメージするのではないでしょうか?
もちろんこれらの分野は地理を代表するものたちですが、私の中で、地理は『社会科で唯一の理系的思考が必要な科目』というイメージがあります。
これはどういうことか。地理を構成する2つの分野に関する説明と理系的思考が必要な科目とは何かの2部構成で説明をしていきたいと思います。
地理を構成する2つの分野
- 系統地理学(テーマごとに学ぶ)…地形や気候など
- 地誌学(地域ごとに学ぶ)…アジアやヨーロッパなど
上のまとめたのが地理を構成する2つの分野です。
地理が歴史や公民とは異なる点として『違う角度から2度勉強を行う科目』であるということが挙げられます。
これはつまりこういうことです。
教科書前半で系統地理学(地形や気候など)を学ぶ → 教科書の後半で地誌学(ある地域の地形や天候など)を学ぶ
違う角度から2度勉強をする意味が解ったでしょうか?
そこで今日のテーマの本筋に進みたいと思います。
地理とは理系的思考が必要な科目である
そもそも理系的思考とは何か?
私が思う理系的思考とは『公式を応用することにより問題を解決する科目』だと定義しています。ポイントは問題解決の元となる『公式』が存在することです。
では地理でいうところの公式とはなんでしょう?
私は『地理の公式=系統地理学』であると思っています。私の中のイメージはこうです。
地理=『公式(系統地理学)』から『解答(地誌学)』を導き出す科目
数学や理科を思い浮かべてください。理系科目といわれるこの2教科はあまり暗記する科目というイメージがない気がしませんか?
その理由は簡単です。理系科目で基本的に覚えるのは公式のみで後はその公式(基礎)を発展させればどんな問題も対応することができるからだと思います。
このことを地理に置き換えて考えてみましょう。
地理で覚えなければいけないのはあくまで『公式である系統地理学のみ』です。系統地理学をしっかりと理解していれば、その知識を応用することで地誌学の内容を導き出すことができます。
このようなイメージをすると地理学習が少し違った見え方をするのではないでしょうか?
社会科はやはり暗記科目であるというイメージが根強いと思います。
しかし地理に関していえば、これが当てはまりません。
先ほどの話を踏まえると、地理において覚えなければいけないのは教科書の半分(系統地理学)だけです。地誌学(教科書の後半部分)に関してはわざわざ覚えようとしなくても系統地理学の知識だけで十分理解することができます。
その代わり系統地理の内容はうっすらではなくきちんと仕組みまで理解した上で公式化する必要があるよ!
覚えるのは教科書の半分でよいと思えたら気持ち的にもかなり楽じゃないですか?
上の述べたことを理解したうえで地理の勉強に頑張って取り組んでもらいたいと思います。
次回からの地理の学習を楽しみにしていてください。
それではまた!
自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師
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