皆様お久しぶりです。はじめましての皆さんこんにちは。私、ジョージ先生(@GeorgeSAteacher)と申します。
※私はTwitter・Instagram・note・Kindle本で情報発信をしている高校教師です。
今回のテーマは『地理の勉強』についてです。
早速本題に入っていこうかと思います。
それでは今日も結論から参りましょう!
地理はひたすら問題を解きまくれ!さもなくば成績はあがらない!
3年間地理を教えてきてわかったこと
私は3年前に初めて高校地理を学び始めました。
それと同時に地理の授業も受け持つようになりました。
最初は自身が学んだことを生徒に伝えるといった授業展開で、正直この解釈で合っているかな?と不安になりながら授業をしていたのを覚えています。
そんな私も地理を勉強し始めて、また地理の授業を初めて3年が経とうとしています。
「石の上にも3年」ということわざもありますが、実際に3年間の積み重ねの結果、地理という科目がどんなもので、どんな勉強をすれば点数を取ることができるのかが何となくつかめてきました。
※以前も地理の学習に関して記事を書きましたが、今回はその第2弾(進化版)だと思ってください!
今日は私の掴んだ地理の勉強の仕方(3点)を共有していきたいなと思います。
それではご覧ください。
教科書の前半はじっくり丁寧に取り掛かれ!
まず最初のポイントは教科書の前半部分をしっかりと理解することです!
なぜ前半部分が大事なのか、それは教科書の前半部分に地理の骨組み部分が凝縮されているからです。
具体的に言うと、気候(風・降水・気温・ケッペンの気候区分)と地形(土壌・大まかな地球の仕組み・造山帯・海・川など)の2点がめちゃめちゃ重要です。
理由は簡単で気候と地形が世界に及ぼしている影響がめちゃくちゃデカいからです。
皆さんはなぜアメリカ合衆国が世界で覇権を握っているか説明ができますか?
なぜヨーロッパのほとんどの国が先進国なのかわかりますか?
なぜアフリカは貧困に悩んでいるのかわかりますか?
実はこれらの謎を解明していくと、ある一つの着地点に行き着きます。
それがその国の気候と地形(土壌)なんです。
要は栄えている国はいい条件の気候と地形(土壌)が存在する場所であり、栄えていない国はよくない条件の気候と地形が存在する場所であると言うことです。
もちろんその他の条件もあるにはあるのですが、この地形と気候が与える影響ほど甚大なものはないでしょう。
優れた気候と優れた地形を持つ国はそれだけで発展の余地があり、その発展がさらなる発展をうむのです。
そしてあまりいいとは言えない気候や地形(土壌)を持つ国は発展の余地がそもそもないのです。
残酷な話ですが、その国がその場所にあるから栄えている、その場所だから栄えていないと言えてしまうんですね。
おそらくアメリカ合衆国がアフリカの真ん中に位置していたら世界の覇権は握れていなかったのではないかと私は思っています。
まずは世界の根源である気候と地形を完璧にマスターしてしまいましょう。
まぁこの気候と地形を完璧にマスターするのが地理の勉強では1番難しいことなんですがね。笑
気候と地形をマスターすると、その後の範囲が「だからそうなってるのね」と理解できるようになります。
ただ覚えるよりも理解する方が人間は記憶するものですからね。
全ての理解の土台となる教科書の前半部分は舐めてかからないようにしていきましょうね!
それでは次のポイントへ移りましょう!
教科書の後半はさっさと終わらせる
先ほど教科書の前半部分はじっくり丁寧に取り組むべきであるとアドバイスをしました。
では教科書の後半戦はどのように取り組めばいいのでしょうか?
教科書の後半は前半の確認作業になります。
例えば、農業の学習と気候は密接な関係にあります。
具体例をご覧ください。
『気温が程よく高く、雨がたくさん降る』→《米が栽培しやすい》
『気候的要因(原因)』→《農作物(結果)》
このように見ると、大元の気候を理解していないと農業は理解できないと言うことがわかるかと思います。
何事も原因がわからないと謎は解明できませんからね。
教科書の前半部分をしっかり取り組んでおけば最悪、後半は流し見だけでも問題ありません。
それと教科書の後半を取り組むに当たって大事になってくる考え方・意識が『必死に語句を覚えようとするな!』です!
次のテーマでも触れますが、地理のテストで語句が問われることは正直あまりありません。
※学校の定期テストなどは別です。
地理は「この語句を覚えていますか?」という問題ではなく、「きちんとこの仕組みを理解していますか?」という問題がほとんどなのです。
問題がそのような形式なので、勉強する時も語句を覚えることに注力するのではなく、なぜそうなっているのか、その仕組みを理解する方が効果的であると言えます。
ゴールから逆算して勉強に取り組む癖を身につけましょう!
それでは教科書の前半をしっかりと理解し、教科書の前半部分の知識を生かして教科書の後半部分をさらっと確認したら、次のフェーズにいきたいと思います。
それが『ひたすら問題演習を行う』という取り組み内容となります。
それでは最後の章をご覧ください!
問題演習にかけた時間分、地理の問題の傾向が掴めるようになる
地理の問題は先ほど語句の確認をするものではなく、仕組みを問うものであると説明をしました。
では仕組みを完全に理解しているかはどのように確認すればいいでしょうか?
語句を覚えたか覚えていないかは教科書と睨めっこしていれば確認ができると思います。
しかし自分自身が本当に仕組みを理解できているかは教科書の本文を読んでいるだけでは確認が不十分なのではないかと思うのです。
何となく理解している程度の習熟度でも教科書の本文を読み進めることはできてしまいますからね。
そこで仕組みを理解しているかどうかが明確にわかる勉強法として紹介したいのが、問題をひたすら解きまくるという勉強法です。
地理の問題は仕組みが分かっているかを問う問題であると先ほどお伝えしましたが、裏を返せば問題をきちんと解くことができればその内容・仕組みを本当に理解しているということができるのです。
この確認作業は社会の勉強をする上で本当に大事です。
覚えたことの確認作業無くして勉強したことは身につきません。
実際にたくさん問題を解いてくると、仕組みを理解しているかの確認だけでなく、問題の傾向まで掴めるようになります。
具体例をいくつか確認していきましょう。
例えば雨温図の問題。
雨温図の問題には王道の傾向があります。
それが南半球・北半球の読み取りです。
南半球は北半球とは真逆で、7月が冬、12月が夏になります。
問題演習を重ねていくと南半球か北半球かを判別させる雨温図の問題が多いことに気づくはずです。
その場所が南半球か北半球なのかが分かるだけで、4択問題を2択まで絞ることができるなんて問題はザラにあります!
もう一つ例をあげましょう。
それがグラフの読み取りです。
地理の問題には絶対と言っていいほど、グラフの読み取り問題があります。
このグラフの読み取り問題にも王道の傾向があるのを皆さんは知っていますか?
それが『総量』なのか『割合』なのかを問う傾向です。
以下の2つをご覧ください。
A 資源生産量10億トンの国 → 石油の生産は全資源のうち4%を占める
B 資源生産量3億トンの国 → 石油の生産は全資源のうち10%を占める
AとBで石油の生産が多いのはどっちの国ですか?
正解はAの国ですね。
比較すると以下のようになります。
国 | A | B |
資源生産総量 | 10億トン | 3億トン |
石油の割合 | 4% | 10% |
石油の量 | 4千万トン(10億トン×0.04) | 3千万トン(3億トン×0.1) |
石油の『割合』はAの方が少ないけど、石油の『量』で考えるとAの国の方が多くなっていますよね。
これは元々、Aの国とBの国で資源の生産総量が異なる(10億トンor3億トン)ことに起因しています。
このようにデータの『どこを見るか』で数字の優劣は簡単に変わってしまうのがグラフの読み取りの難しいところです。
ただ事前にこの傾向をしっかりと掴んでいれば、正しい視点(どこを見るべきかがわかっている状態)で問題に取り組むことができます。
問題演習は自分が地理の仕組みをきちんと理解しているかどうかを確認するだけでなく、問題の傾向を掴むことで得点力アップの効果にも期待できるというわけですね。
まとめ
・教科書の前半部分はじっくりと取り組み、仕組みを完璧に理解するべし
・教科書の後半部分は前半部分がしっかりと頭に入っていればサッと確認するだけで良い
・教科書を一周したらあとはひたすら問題演習に取り組む
・問題演習に取り組むことのメリットは地理のメカニズムが理解できているかを確認できることと、問題の傾向を掴むことで得点力がアップすることの2点ある。
今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
〜CMタイム〜
2023年1月に自身初のKindle本『教師という天職』を執筆いたしました!
教員なりたての頃、さまざまなことに悩み、ハードワークを強いられていた私の考え方・取り組み方・働き方がどのように変わっていき今に至るのかをまとめています。
教員にとってもっと楽な生き方・働き方があるんじゃないかと思い、執筆に取り掛かりました。
現在、教員として悩みながら仕事をしている先生や、少しでも教員を目指そうと考えている学生に読んでもらえたらなと思います。
少しでも多くの方の役に立てば幸いです!
自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師