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【わかりやすい】気温の逓減率の解説

地歴

皆様お久しぶりです。そしてはじめましての皆様こんにちは。私、ジョージ先生(@GeorgeSAteacher)と申します。

※私はX(旧Twitter)InstagramnoteKindle本で情報発信をしている高校教師です。

今回のテーマは『気温の逓減率』です。

早速本題に入っていこうかと思います。

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気圧のおさらい

気温の逓減率について学ぶ前に簡単な気圧のおさらいからいきたいと思います。

詳しくは以前の「大気大循環」の記事をご覧ください。

まず空気というものは質量があります。

実際に図にするとこうです。

空気(粒子)一つ一つに質量があり、それが常に人を圧迫している状況です。

空気の粒子は本当にちっちゃい体積なので人間を圧迫しているという感覚は全くないと思います。

イメージしづらいと思いますが、大前提として人は常に空気に圧迫されているものだと知っておいてください。

それでは気圧に関するざっくり解説が済んだところで次の説明に移りたいと思います。

次はなぜ山の麓(平地)と山頂では気温の差が発生するのかについてです。

山頂付近で膨らんだポテチの袋

まずはこの写真(AIで生成)をご覧ください。

ポテトチップスの袋が山頂で膨張しているのがわかると思います。

なぜこのような状況になっているかを解説していきます!

それでは次の図をご覧ください。

この図にも示している通り、山頂付近=空気が薄い=空気の質量を受けない=外からの空気圧も受けない=膨張するという仕組みになっています。

ここでのポイントは山頂は空気が薄い=空気の質量を受けないという点です。

この空気の質量を受けないという部分が気温とどう関連しているかを確認していきましょう。

気温の逓減率とは

まず気温の逓減率とは何かを確認していきましょう。

気温の低減率の定義はこちらです、

よく山頂は地上と比べて寒いなんて言いますが、まさしくこの気温の低減率が関係して、山頂付近では気温がガクッと下がっているんですね。

ではなぜ山頂付近では気温が下がるのか、これから説明をしていきます。

まず先ほどの話のおさらいです。

山頂付近は空気が薄い=空気の質量を受けづらい場所でしたよね。

『山頂は空気の質量を受けづらい』というのが今回のポイントになります。

気温の低減率を説明する際の大前提についてまずは確認していきましょう。

それが質量と熱についての関係です。

空気に限らず全てのものにおいて質量あるものは熱エネルギーを有します。

イメージしづらいと思うので、身近な例で例えてみましょう。

以下の図をご覧ください。

教室Aと教室Bを比較すると、教室Aの方が室内温度が上昇します。

これは教室Aの方が人口密度が高い(教室に人数が多い)ためです。

人間は一人ひとり熱を発しています。

先ほども言いましたが、質量あるものは熱を発するのです。

教室のサイズが同じ場合、熱を発する(人)数が多い教室Aの方が暑くなるのは当然のことですよね。

これと同じことが空気でも行われています。

先ほどの図と教室の具体例を重ねてみました。

平地はたくさんの空気があるのでその分熱エネルギーが発生しやすく、気温が高くなる。

一方、空気が薄い山頂では熱エネルギーが少ないので、気温が低くなるというわけです。

以上が山頂付近に行くにつれて気温が低下していくメカニズムになります。

まとめ

100m上昇するにつれて気温が0.65℃低くなる気温の逓減率という現象をしっかりと理解することができたでしょうか。

今日の授業の簡単なおさらいだけしておきますね!

地理は覚える科目ではなく、理解をする科目です。

しっかりとなぜそのような現象が起きているのか、そのメカニズムをしっかりと理解し、学習を進めていきましょう!

今日も最後まで記事を読んでくださりありがとうございます!

それではまた!

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自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師

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