皆様お久しぶりです。そしてはじめましての皆様こんにちは。私、ジョージ先生(@GeorgeSAteacher)と申します。
※私はX(旧Twitter)・Instagram・note・Kindle本で情報発信をしている高校教師です。
今回のテーマは『海と陸の比熱の違い』です。
早速本題に入っていこうかと思います。
それでは今日も結論から参りましょう!
海沿いは年較差が小さく、内陸に近づくにつれて年較差が大きくなっていく
年較差と日較差
まずは年較差と日較差について簡単にまとめていきたいと思います。
年較差 1年の気温差のこと/夏と冬の気温差
日較差 1日の気温差のこと/昼と夜の気温差
まぁ書いて字の如くですよね。
世界には夏と冬の気温差が大きい地域もあれば、年間を通して気温差があまりない地域もあります。
例えばシンガポール。シンガポールは基本的に1年を通じて30度近い気温を計測します。
この理由、皆さんは分かりますか?
正解はシンガポールは赤道の真下に位置する国であり、1年を通してずっと太陽の光を浴び続けているからでした!
北極が1年を通してずっと寒い(太陽の光が当たらないから)というのと逆のパターンですね。
海洋性気候の特徴
年較差について、今日は覚えてほしいポイントがあります。
それは海の近くと内陸の年較差の違いについてです。
結論から伝えると海の近くは比較的年較差が小さく、内陸に近づくにつれて年較差が大きくなっていきます。
この理由は水と岩石の比熱(性質上、その物質が温まりやすいか、冷めやすいか)の違いがあるからだと言えます。
こちらの図をみてください。
夏の暑い日にプールに入っても全身が火傷しないのは水が温まりづらいという性質を持っているためです。
また真冬に露天風呂に入ってもお湯が冷たくなりづらいのは水が冷めづらいという性質を持っているためです。
具体例があるとイメージしやすいと思ったので例に挙げさせてもらいました。
このような理由から海の近くは水の比熱の関係上、気温差が広がりづらい(年較差が小さい)という特徴があります。
このような気候を海洋性気候と言います。
次は内陸に関してみていきましょう。
大陸性気候の特徴
海から遠ざかる内陸部は岩石の比熱の影響を強く受けます。
岩石は水に比べて、温まりやすく、冷めやすいという特徴があります。
こちらも先ほど同様、具体例を挙げて説明していきましょう。
真夏日に地面にずっと手を置いていたら火傷してしまいますよね。
これは岩石の特徴が温まりやすいからに他なりません。
また真冬の山のなかにずっといたら、いつか凍死してしまいます。
これは岩石の特徴が冷めやすいからです。
このように岩石は温まりやすく、冷めやすいという特徴があり、岩石の割合が多くなる内陸部では気温差が大きくなる(年較差が大きくなる)という特徴があります。
このような気候を大陸性気候と言います。
しっかりと海の近くと内陸部の気温差に着眼できるようになりましょうね!
まとめ
本日はサクッとでしたが、海洋性気候と大陸性気候の違いについてまとめていきました。
共通テストなどの過去問を見ていると年較差に着目する問題が今までにも数多く出題されていることがわかります。
その際に今日学んだ知識を活かすことで答えにグッと近づけることができます。
しっかりと海辺と内陸部の年較差の違いを理解し、マスターしてほしいと思います。
今日も最後まで記事を読んでくださりありがとうございます!
それではまた!
※2023年1月に自身初のKindle本『教師という天職』を執筆いたしました!
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少しでも多くの方の役に立てば幸いです!
自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師
コメント失礼します。私は現在高校二年生で、このサイトはいつも自習の際に参考にさせていただいています。
読んでいてふと疑問に思ったのですが、水が温まりにくく冷めにくい、という特徴がどのように作用し、海洋性気候に影響を及ぼすのでしょうか。
自分で調べてみた所、日中は海風が大地に溜まった熱を押し流し、また夜間には海風が空気を温めるので、温まりにくく冷めにくい(年較差が小さい)。との説明を受けたのですが、この他にも理由があるのでしょうか。
いきなりな質問で申し訳ありません。よろしければ回答を頂けると幸いです。