皆様お久しぶりです。そしてはじめましての皆様こんにちは。私、ジョージ先生(@GeorgeSAteacher)と申します。
※私はX(旧Twitter)・Instagram・note・Kindle本で情報発信をしている高校教師です。
今回のテーマは『西岸気候と東岸気候』です。
早速本題に入っていこうかと思います。
西から偏西風が吹くのは東海岸も西海岸も一緒
大陸の西側に何が広がっているかによって気候が変動する
西岸気候
大陸の西側と東側で気候の特徴が大きく異なります。
今からその違いをそれぞれの視点で見ていきたいと思います。
まずは西海岸から見ていくことにしましょう!
(西海岸における気候の特徴を一括りに西岸気候と言います。)
以下の図をご覧ください。
上の図を解説していきましょう。
ポイントは大きく2つです。
まず1つ目のポイントが大陸の西側は西から偏西風が吹いてくることです。
偏西風なので西から風が吹いてくるのは当然のことかと思います。
そしてポイント2つ目が大陸の西側には海が広がっているということです。
この2つが西岸気候の仕組みを理解する上で大事な要素となってきます。
情報を整理していきましょう。
大陸の西側には海が広がっています。
そして西側からは偏西風が吹いてきます。
つまり、大陸西部では海の影響を強めた風が吹いてくるということなのです。
海の影響ってどんなものだったか、覚えていますか。
忘れてしまった、もしくはわからないという方は以前、こちらの記事で詳しくまとめているので、こちらをご覧ください。
海の影響が強いということはすなわち、『温まりづらく冷えづらい』という気候的特徴につながります。
これを海洋性気候といいました。
『温まりづらく冷えづらい』ということは夏はそんなに暑くなく、冬はそこまで冷たくならない環境となります。
つまりこれって年較差が小さいということなんです。
しかもユーラシア大陸西部には北大西洋海流という暖流が流れています。
寒い冬でも偏西風が海の暖かさを大陸部にもたらし、冷え込みを抑えてくれるんです。
これが西側に海を持つ西岸気候の特徴となります。
西岸気候についてまとめておきましょう。
西側に海が広がり、西から偏西風が吹く大陸西部では海の影響を強く受ける
大陸西部は夏は暑くならず、冬も冷え込まないため年較差が小さい気候区分となる
それでは次は大陸東部の様子を見ていきましょう。
東岸気候
西岸気候に対して、大陸東部の気候の特徴を一括りに東岸気候と言います。
大陸東部は先ほど学んだ大陸西部とは少し状況が異なります。
以下の図をご覧ください。
大陸東部も先ほどと同様、西から偏西風が吹いてきます。
ですが大陸西部と異なる点があるんです。
それは大陸東部の西側は陸地が続いているということ。
先ほど、大陸西部の西側には海が広がり、西から偏西風が吹くことで大陸西部では海の影響が強まるという話をしました。
大陸東部の西側は基本的にずっと陸地が続いていますよね。
これが西部と東部の決定的な違いになります。
今回の大陸東部では西側には延々と陸が広がり、西から吹く偏西風が陸の影響を強めるという状況です。
では陸の影響とはどんなものだったか。
これは大陸性気候といって、『温まりやすく、冷めやすい』という特徴があるんでしたよね。
だから大陸東部は夏に暑くなりやすく、冬に冷え込みやすい、つまり年較差の大きい気候であると言えるのです。
また冬に乾燥し、夏には降水量が多くなるのも東海岸の特徴です。
これは大陸東部では季節風が吹くためです。
季節風に関する内容は以下の記事に投稿しているので、まだ見ていない、もしくは忘れてしまったという方はぜひご覧ください。
冬に乾燥し、夏に降水量が多くなる理由を簡単に説明します。
大陸東部は冷えやすいという特徴があることは先ほど説明しました。
そのため、冬季は急激に冷え込み、下降気流が発生します。
下降気流が発達する地域では雲が発生せず、雨が降らないんでしたね。
これが大陸東部で冬に乾燥する理由となります。
次は夏に降水量が多くなる理由を説明しましょう。
大陸東部は夏になると風向きが変わって海から陸に向かって風が吹くようになります。(詳細は季節風の記事をご覧ください)
つまり海水を含んだ湿った風が大陸に流れ込んでくるということです。
ただでさえ、温まりやすいという大陸の特徴があるのに加えて、海から湿った風が吹いてくることにより、気温が一気に上昇します。
カラッと乾燥した日よりもジメッとした湿気の多い日の方が暑く感じますよね。
これが大陸東部で夏に降水量が多くなる理由となります。
日本(大陸東部)の夏がジメジメして暑いのはこうした気候的背景があるからなんですね。
以上が西側に陸が続いている東岸気候の特徴となります。
東岸気候についてまとめておきましょう。
西側に陸が続き、西から偏西風が吹く大陸東部では陸の影響を強く受ける
大陸東部は夏は温まりやすく、冬は冷え込みやすい年較差が大きい気候区分となる
下降気流が発達することで冬は乾燥しやすく、季節風の影響で夏は降水量が多くなる
まとめ
大陸西部と東部で気候に大きな違いがあることが今回の内容でわかったかと思います。
これから地理を学んでいく上で大事な要素となりますのでしっかりとメカニズムを覚えるようにしてくださいね!
今日も最後まで記事を読んでくださりありがとうございます!
それではまた!
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教員にとってもっと楽な生き方・働き方があるんじゃないかと思い、執筆に取り掛かりました。
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自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師