地理を極めたければ気候を抑えるべし!
今回のテーマは『地理の学習法』について深掘りをしていきたいと思います。
昨年度から本格的に高校地理を勉強し、生徒たちに教えるようになりました。
最初は手探り状態で何をどう勉強すればいいのかが正直はっきりとわかっていませんでした。
しかし約2年間、地理の勉強をし、生徒たちに教えていく中でなんとなく、『こうすれば地理の問題が解けるようになるな』といったコツが分かるようになってきました。
今日の記事ではそのコツを皆さんと共有していきたいなと思います。
2022年度から地理総合が必修化されることでよりたくさんの高校生が地理を学習するようになります。
少しでも勉強のヒントになれば幸いです!
それでは早速見ていきましょう!
そもそも地理とはどういった特性の科目か?
社会科は『膨大な暗記量がものをいう科目』というイメージがありませんか?
そういった意味で言うと地理は社会科の中で異端的存在の科目であると言えます。
なぜなら暗記の量が実はそんなに多くないからです。
まぁたくさんの知識があった方がもちろんいいのですが、少ない知識でもきちんとした思考力があれば問題は解けます。
具体的に歴史と地理における問題へのアプローチを図式化してみました
いかがでしょうか。図にすると歴史と地理ではアプローチが完全に反転しているのが分かるかと思います。
歴史はいかにたくさんの情報を集め、その中から答えを見つけ出すかがポイントです。
一方、地理はいかに少ない情報で問題を解決していくかがポイントとなっています。
地理は少ない情報で多くの応用問題を解いていくといった理系的思考が必要な科目と言うことができます。
このことについては以前の記事でも少し触れていますのでよろしければこちらもチェックしてみてください!
地理はどれだけ覚えるかではなく何をどう覚えるかが重要
それでは次の項目で何を覚えるべきかをお伝えしていきたいなと思います。
地理はまず気候を抑えるべし!
地理で優先的に覚える内容とはズバリ気候(地形を含む)です!
その理由は簡単で、気候と地形が今起きているあらゆる現象の根源となっていると個人的に思っているからです。
基本的に地理は大きく分けて3つの項目に分類できると思っています。
それが気候と文化と産業です。
本来であれば、気候と文化と産業のそれぞれの特徴を一つ一つ覚えていかなければなりません。
しかし気候を完璧にマスターしてしまえば、ある程度の文化や産業も思考一つで答えを導き出せると私は思っています。
そして何より文化は世界史的要素、産業は公民的要素が非常に強い項目でもあるので、地理以外の勉強が役に立つ分野でもあります。
特に世界史をしっかりと勉強すると地理の内容もよりわかりやすくなるので時間がある方は世界史と同時並行で学ぶのがおすすめです!
(逆に世界史を勉強している人が地理を学ぶと『なるほどな〜』と納得する部分も出てきます!
(例)ヨーロッパと似ている気候区分のところから植民地支配されていったんだなとか!
高校地理の学習において公式化して覚えるべきところは『気候』一択です!!!
ここだけは抑えてほしい項目
気候と一言で言ってもどの分野を学べば良いのかわからない方も多いと思います。そこでより具体的にどの項目をどういう意識で学ぶべきかを最後にみなさんと共有して今日の記事を終わらせたいと思っています
①地形(プレートや造山帯も含む)
なぜそのような地形が形成されるのか/仕組みをきちんと理解する
②海流
なぜ暖流と寒流に分かれているのか/海流が及ぼす気候への影響
③風
風が吹く仕組み/風が及ぼす気候への影響
④ケッペンの気候区分
なぜこの地域がこのような気候となるのか/仕組みをきちんと理解する
いかがでしょうか。本日はあくまで地理の攻略の糸口ですのでそれぞれの項目の細かい内容・解説はまた次回以降にしていきたいなと思います。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師