みなさん、こんにちは。本日の投稿はアンガーマネジメント(怒りの感情をコントロールすること)について書いていこうと思います。
感情的になりやすく、すぐ苛立ってしまう方は必見の内容です。
まずは本日の記事の結論からどうぞ!
【結論】
苛立つのは経験の無さからくるもの。この苛立ちは経験を積むことで解消されるので若いうちから色々な経験を積む必要がある。
それでは詳細を見ていきましょう!
なぜ人は苛立つのか?
人間誰しもイライラする時があると思います。今でこそ私は自分の感情をある程度コントロールすることができるようになりましたが、2〜3年前までは常に不満と苛立ちが押し寄せ、感情が不安定な中、教員生活を続けていました。
当時の教え子達には本当に嫌な思いをさせたなと思います。
また以前の私は「怒るのも教員の仕事。自分のしていることは正しいことなんだ。」と正当化さえしている状況でした。
その時の私は『怒る』と『叱る』の区別がついていませんでした。
当時は生徒に対して適切に叱ることができず、ただ怒りをぶつけている(普段のストレスを生徒にぶつけている)最悪の教師だったと思います。→本当に反省しています。
今日はそのような反省のもと、怒りの源とはなんなのか、今現在、私が考えていることをつらつらと書いていきたいなと思います。
怒りの源
人間は様々な理由で苛立ったり、怒ったりするかと思います。
例えば理不尽なことをされた時や、人から悪口を言われた時などが主なシーンとして挙げられるでしょう。
これらの出来事は一言でまとめるとどのような出来事なのか、私なりに抽象化してみました。
それがこちらです。
『自分の思っていた通りにいかない時に人は怒りという感情を覚える』
どうでしょうか?
色々な場面で怒りを覚えることがありますが、どのシーンにも共通して言えることが『自分の思い通りにいかない』状況なのではないでしょうか?
○不当な理由で先生に叱られた → 『思いもしない』角度から怒られた
○友達から陰口を言われた → 友達から嫌われていると『思わなかった』
どちらの例も『思っていない=思い通りにいかない』ところからつつかれたことで怒りの感情が生み出されているのです。
これが怒りや苛立ちの源であると私は考えています。
次の章では『歳を取ると丸くなる(=怒らなくなる)』のはなぜか、そのメカニズムを徹底解剖し、そこからアンガーマネジメントのヒントを得ていこうと思います。
歳を取ると丸くなるとはどのような現象か?
よく「歳をとってあの人も丸くなったね。」なんて聞くことはありませんか??
特に昔はヤンチャだった人が30代に突入し、急に大人の余裕を醸し出した時に言われるフレーズだと思います。
この歳を取ると丸くなるとはどのようなメカニズムで起きているのでしょうか?
ヤンチャ時代と大人時代を比較して考えてみましょう!
【ヤンチャ時代】…自分の思うようにことが進まないと不服
【大人時代】…自分の思うようにいかない時も堂々としている
こういった比較ができるのではないかと思います。
図にするとこんな感じ!
上の図の???に当てはまるものは何か、皆さんは分かりますか?
ヤンチャ時代のトゲを多い、丸くしているこの要素は『経験』だと思っています。これについて詳しく説明をしていきましょう!
まずヤンチャ時代の話をしていきます。
ヤンチャ時代(若いうち)は数少ない自分のやり方に当てはめようとする傾向があると個人的に思っています。
若い時は視野も狭く、自分以外のやり方だと気に食わない→苛立つ・怒るという感情に陥ってしまいます。
これが怒りの源です。
一言で言うと怒りは『自身の経験不足によって起こる現象』です。
もちろんこのような場合、相手が悪いケースがほとんどだと思います。
しかし、基本的に怒るか怒らないかを決めるのはあなた自身であって、相手が決めるわけではありません。
つまり、怒りを表に出すのも自分自身だし、怒りをコントロールできるのも自分自身だということです(このことは最終章で詳しく書きます。)
経験の話に戻りましょう。
大人になると自然と様々な経験を積むことになります。
経験値が増えるとともに様々な考え方や手法に触れ、色々なアドバイスを相手に送ることができるようになったり、多くのアドバイスを冷静に聞き入れることができるようになります。
つまり、経験値が増える=視野が広くなる=自分の思い通りにいく範囲(許容範囲)が広まるということです。
たとえ思い通りにいかなくても経験があれば、対処の仕方くらいはわかるようになります。
これが人としての成長であり、最大のアンガーマネジメントなのです。
一つ例に取りましょう。
ものすごく理不尽な人がいたとします。
初めて理不尽な人に遭遇したら誰しもが「なんだこいつ」と驚き、苛立ち、怒りの感情を覚えることでしょう。
ですが、同じような人を今までに10人以上見てきたとしたらどうでしょう。
当然、毎回、理不尽さに驚くことにはなりますが、過去に前例があるため、ある程度の対処法や「まぁ世の中そういう人もいるよね。今までもたくさん出会ってきたし。」と物事を俯瞰して見ることができるようになります。
これが『思い通りにいく範囲が増えた=視野が広くなった』という一例です。
(以下の図を参照)
まとめると…
・歳を取ったら丸くなるのは歳を取るとともに経験値が増えるため。
・経験値が増えると視野が広くなり、許容範囲が広くなる。
苛立ちが招く最悪の事態
この章ではイライラが続くとどうなるかを簡単に解説していこうかなと思います。
人間はイライラするようなことがあると、以下の様な状況の変化が発生します。
何か嫌なことがある → イライラする → 自己肯定感の低下 → 周りの人に八つ当たりをするようになる → 八つ当たりをする自分が嫌になる
このように苛立つことが多ければ多いほど、最終的にあなた自身が傷つくはめになってしまいます。
また最悪の場合、全く関係のない人に危害(精神的なもの)が加わってしまう可能性があるのです。
このような状況に一度陥ると自己肯定感もどんどん下がり、何をするにも消極的な人間になってしまいます。
そうならないためにもなるべくイライラしないこと、もしくはイライラした後の対処(アンガーマネジメント)が重要になってくるのです。
怒りの感情をコントロールするためには?
最後の章では怒りの感情をコントロールするためにできることを紹介していきたいと思います。感情をコントロールする上で大事なポイントは大きく2つあります。その2つのポイントとは『精神のコントロール』と『行動のコントロール』です。それぞれ説明していきましょう!
精神のコントロール
今回の記事で一番、私が伝えたいのが、実はこの精神面でのコントロールの話です。
イライラしない・もしくはイライラを最小限に抑えるためのポイントを説明していきます。
基本的に変えるのは相手ではなく自分自身
イライラする時は基本的に対人関係からくるストレスだと思います。
イラついた時、自然と思ってしまうことはこうです。
『あの人なんとかならないの?!』
皆さんも一度は思ったことがあるんじゃないかと思います。
要するに人間は自然と『イライラの原因である相手を変えようと思う』ということです。
しかし、この前提のままだと一生あなたはアンガーマネジメントができるようにはならないでしょう。
なぜなら人間はそう簡単に変わらない生き物だからです。
相手を変えようと努力してもなかなか変化するまで時間がかかるか、もしくはどれだけ話をしても変わってくれないかもしれません。
そうなると今度は「自分がこれだけ努力して相手を変えようとしているのになんで変わってくれないの?!」と本来とは別の視点でイライラし始めます。
これがイライラの負の連鎖です。
こうならないためにも、イライラする前段階においてマインドを切り替えていく必要があります。そのマインドとはこうです。
『相手を変えるのではなく、自分の考え方や行動を変えよう』
相手を変えるのは先程、話をしたように本当に難しいことです。
しかし、『自分を変える』ことは自分自身の裁量次第でいくらでも変えることができます。
相手が悪いのにこちらが変わるのは癪だと思うかもしれません。
しかし、相手に合わせて自分自身を変化させることができる人こそがアンガーマネジメントがしっかりと行える人であり、大人であると私は考えます。
何より、自分が変わろうと心がけた方が遥かにイライラせずに済みます。
相手から何をされたかという『過去』に囚われるのではなく、この後の自分の行動次第で必ず好転することができるといった『未来』へ期待することが大事だということを覚えておいてください。
『自分の思い通りにはならない』という心構え
この記事の前半に『自分の思い通りいかない時に人は苛立ちやすい』という話をしました。また先程、思い通りにいく範囲(=許容範囲)を広げるためには経験が必要だという話もさせてもらいました。
では経験値が溜まる前、つまり経験のあまりない若いうちはどのように苛立ちをコントロールすれば良いのでしょうか?
その秘訣は『自分の思い通り行くことの方が少ない』とあらかじめ意識しておくことです。
初めから『自分の思い通りにいかないだろうな』と思うことで、思い通りにいかないことに出くわしても、ある意味、自分の思い通り(=想定の範囲内)になるということです。(日本語って難しいですね。皆さん理解できたでしょうか?)
事前の心構えって意外と大事だと思います。しっかりと心の準備をした上で様々なことに積極的に取り組んでいきましよう!
苛立つ事があってもそれを長引かせない=深く悩まない
皆さんは現在、悩みがありますか?
唐突に質問をしてみましたが、皆さんどうでしょう。
おそらく大なり小なりなんらかの悩みは皆さん持ち合わせているのではないでしょうか?
(ちなみに私の悩みはダイエットしても全然体重が落ちないことです、、、)
こういった皆さんの悩みはおそらく2種類に分類できると思います。
それが『簡単に解決できる悩み』と『簡単には解決できない悩み』です。
この2種類のうちおそらく『簡単には解決できない悩み』が多くを占めていると思います。
解決できないから悩みなのです。当然ですよね。
それでは本日のテーマである苛立ちと関連づけて説明していきましょう。
悩み×苛立ちの組み合わせ
この組み合わせは最凶の組み合わせだと個人的に思っています。
悩みがある → 解決できないことに苛立つ → 一向に悩みが解決しない → 苛立つというように最凶のサイクルが完成してしまいます。
この負のサイクルを断ち切るためにどうすればいいでしょうか。
答えは簡単です。悩みを真剣に悩まなければいいのです。
そもそも解決できないから悩みなのであって、自分ではどうしようもない悩みもたくさんあるはずです。
そういった悩みにずっと固執していると先程の負の連鎖から一生抜け出すことはできません。
なので思い切って悩まないという選択をしてみてはいかがでしょうか?
悩むようなことがあったら寝て忘れてしまえばいいのです。
またどうしても解決したい悩みがあるのであれば、自分だけで解決するのではなく、人を頼りましょう。一人で悩むよりも誰かと悩んだほうが苛立ちという感情も働きづらくなります。
『悩み過ぎない』は今後の社会を生き抜いていく上で実は大事な能力なんじゃないかなと個人的に思っています。皆さん、クヨクヨせずに強かに生きていきましょう!
3点ほど精神のコントロールについてポイントを話させていただきました。
それでは次に行動のコントロールについて話をしていこうと思います。
行動のコントロール
この行動のコントロールは先程のイライラしないために工夫する精神のコントロールとは異なり、苛立ってしまった後のアプローチになります。この行動のコントロールのポイントは2点あります。それでは詳しく説明していきましょう!
イライラした後は深呼吸をし、何もしない時間を20分以上とる
最初のポイントはイライラしたら、意図的に何も考えない時間を作るということです。人間は苛立ってすぐに怒りのピークを迎え、時間が経つごとに怒りは鎮まっていきます。そして人間は怒りがピークの時に何か物に当たってしまったり、暴言を吐いてしまったりしがちなのです。
この性質を理解すると以下のことを導き出すことができます。
『最初の怒りのピークさえ凌げれば最小限の苛立ちで済む。』
なのでイライラしたら誰とも話をせず、何も考えず20分突っ伏して寝るのが最も効果的な手段になるのです。
ポイントは最初の20分のみだということです。
イライラがピークに達している間は誰かと会話はあまりしない方が良いでしょう。誰かに感情を共有しようと思っても必ずいつも話す以上にきつい(感情的な)言い方になってしまいます。
そうなると話を聞く側もしんどい思いをすることになります。
要は相談したい人も相談に乗ってくれる人もどちらも嫌な気持ちになるということです。
それでは最初の20分を無事に乗り切ったとしましょう。
そしたら次のポイントに移ります。
ストレスの捌け口を探す
ストレスは溜まっていく一方では必ずパンクします。
よって怒りのピークが過ぎたら、そのストレスを少しずつ外に出していきましょう。
ストレスの発散方法は人それぞれあると思います。カラオケに行って熱唱するもよし、筋トレに励もよし、友人に悩みを聞いてもらうもよしです。
特に誰かに話を聞いてもらうのは非常に効果的です。
怒りのピークに達し、冷静な対応ができない最初の20分は誰かと接することはNGでしたが、落ち着いた時に、丁寧な口調を意識し、話す分には十分効果を発揮すると思います。
自分一人で発散できることも大切ですが、自分の悩みを他者に打ち明けて気持ちを共有してもらうことも本当に大事なことだと思います。
なるべく一人で抱え込まないようにしましょう!
まとめ
アンガーマネジメントについて長々と語ってしまいました。
以下に本日のまとめを掲載しておきます!(要点だけでも理解してもらえたら幸いです)
1 苛立ち・怒りたくなるのは『自分の思い通りにいかないから』
2 色々な経験を積むことで、許容範囲が広くなり、苛立ちにくくなる
3 経験の乏しい若者は精神面と行動面の2つのコントロールにより、苛立ちを抑える
4 常に物事は思うようには進まないというマインドも持つべき
5 イライラしたらまずは深呼吸し、誰とも何もしない時間を20分は確保する
6 気持ちが落ち着いてきたら、ストレス発散を行う。(お勧めは誰かに話を聞いてもらうこと)
今日の話は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは。
自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師