高校社会の解説ブログ

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今、世の中で求められる力とは〜自己理解の重要性〜

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皆さん、こんにちは。本日は今の学校教育で求められていること、すなわち世の中で必要とされるスキルについて私なりの考えを述べていきたいと思います。

まずは本日の結論から!

【結論】思考力・判断力・表現力を養うために、まずは暗記力を身につけるべし!そのために重要となるキーワードは自己理解である!

現在、思考力・判断力・表現力の向上を目標に教育現場でも様々な変化が起こっています。例えば、数年前から話題となっている『アクティブラーニング』や昨年からセンター試験に変わり、共通テストが実施されたこと、来年から始動する新教育課程など大きな変動がここ数年で一気に押し寄せてきています。これらの変化は全て『知識偏重型の学習』から『主体的・能動的な学習』への移行が背景にあると感じております。

知識よりも思考力を重視する風潮が強まっている現在の教育業界について私なりの見解をつらつらと述べていきたいと思います。

それでは詳細を説明していきます。

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今まで求められてきた資質・能力とは?

現在、社会が求めている資質・能力を述べる前にまずは今まで求められてきたものについて少し触れていきたいと思います。

今まで、社会で求められてきた資質・能力とは『電子辞書的な頭脳を持っていること』だったのではないかと思います。

コンピューターが普及する前は基本的に『知識=経験』でした。何かわからないことがあれば、基本的に本で調べるか、実際にやってみながら解決するしかない状況でした。だからこそたくさんの経験が必要であり、経験に基づく知識が社会にとって必要なものとして重視されてきたのだと思います。

たくさん経験をし、たくさん知識を持っている人のところに人や仕事が集まる。このような社会であったためになんでも知っている電子辞書的な人物、つまり知識偏重型の人材が重要視されたのだと思います。

まとめると『人間がコンピューターの代わりを担っていた時代』だといえます。

それが情報化社会の発達により、求められる資質・能力が大きく変化していきました。

これから必要となってくる資質・能力とは?

情報化社会の発展により、今では全ての人が常に最新の知識を秒単位で得ることができるようになりました。私は通勤で電車に乗っているのですが、電車に乗っているほとんどの人が携帯を見て、なんらかの情報を得ています。(携帯を見ていない人の方が珍しいくらいです。)

この情報化社会の発展が社会に大きな影響を及ぼしたことは言うまでもありません。

最も大きな変化は必要な知識がものの数分で手に入る時代になったということです。この変化により、社会で求められる資質・能力も変化していきました。

【今まで求められていた資質・能力】

なんでも知っている物知りさんでコンピューターの代わりとなる人材(知識偏重型の人材)

【今求められている(とされる)資質・能力】

知識を効率的に取得し、手にした情報をもとに行動できる人材(主体性のある人材)

要するに『知識は自分の中になくても良い。なぜならコンピューターで調べればすぐに知識は得ることができるから』という発想です。

最近流行りのミニマリストもある種、この変化が招いた代物だと私は思っています。

  • 自分の中に知識はなくても良い=自分の持ち物を少なくする
  • 手にした情報をもとに行動に移す=フットワークを軽くする

話が少しそれましたが、知識を簡単に取得できるようになったことで、知識を得ることに力を使うのではなく、知識を応用する方に焦点が当てられるようになってきたのです。

このことは確かに間違っていないと思いますが、果たして知識偏重型の学習<主体性・能動的な学習という構図は正しいのでしょうか?

私の意見はこうです。

思考力や判断力(主体性・能動性)の向上はもちろん大事。しかしそれらの能力の基盤にあるのは暗記力(知識偏重型の学習)であり、ある程度の知識を身につけたものにしか思考力・判断力は養うことができない。

要は『知識偏重型の学習がいい』のではなく、『主体的・能動的な学習がいい』わけでもない。どちらの要素もしっかり持っている人物こそがこれからの社会を担うことができるのだと私は考えます。

またこういった見方をすることができます。

知識偏重型(=インプットの能力)と主体的・能動的な思考(=アウトプットの能力)は枝分かれしている概念ではなく、一本の道の上にある。

※以下の図を参照

なぜ私がこのようなことを思うようになったか、少しだけ説明をしていきたいと思います。

《アクティブラーニングの実戦における失敗》
5年くらい前、教育業界でアクティブラーニングが話題となった時期がありました。私が勤務している高校でもこの流れに乗るために、アクティブラーニングに力を入れた時期があり、アクティブラーニングの研修や授業見学が毎月行われている状況でした。私はとりあえずアクティブラーニングをしなくてはという思いから様々な取り組みを行ったのですが、正直生徒の反応もあまりいいものではなく、効果をあまり実感できませんでした。

その時にはなぜうまくいかなかったのか、わかりませんでしたが、今になってなんとなく失敗した理由がわかるような気がします。その理由とは…

主体的に生徒が活動することばかりに目がいってしまい、元々の土台(インプットする/必要事項を暗記する)を疎かにしてしまった。

これに尽きると思います。

要するに生徒に何かを考えさせる(思考力の向上)ためには考えるさせるために必要な最低限の知識(土台)が不可欠ということです。

前提の知識がない中で形だけアクティブラーニングをやっても何も身につきません。

最初に行うべきことは『最低限の知識を入れること』であり、『思考力・表現力の育成』はその次の段階として捉えるべきなのです。

話が長くなりました。

これらのことから『これから必要とされる資質』を私なりに定義し直すと…

暗記のコツを熟知し、暗記したことを自分なりに解釈し、自由自在に変化させることができる能力

だと感じています。

まずは全てにおいて基本となる『覚える』という技術をマスターし、覚えたことを様々なシーンで応用させることが今後の社会において必要な力だと信じています。

学生のうちにマスターしておいた方が良い能力・資質とは?

先程の話の繰り返しにもなりますが、私がおすすめする学生のうちにマスターしておいた方が良い能力とはズバリ…

自分にとって暗記しやすい方法を知る(自己理解を深める)

です。

先程の話からも学びのスタート地点は暗記であると述べましたが、この暗記をマスターする上で大切なのが、自己理解です。

よく生徒からも『暗記ができません』と相談を受けることがあります。

この『暗記ができない』とはどのような状態か分かりますか?

私の中で『暗記ができない』=『自分に合った覚え方が見つかっていない』という結論に至ります。

暗記について悩む高校生はたくさんいると思いますが、そういった生徒へ一言お伝えしたいことがあります。

勉強する上で、『内容がみるみる頭に入っていくような最強の暗記の方法』は絶対に存在します。しかしその答えは私には分かりません。

(決して無責任なわけではありません。私にとっての一つの真理を述べたまでです!)

ジョージ先生
ジョージ先生

私にとっての正解はあなたにとっての正解とは限りません!

このことをしっかりと理解し、自分に合った暗記の方法を見つけてみてください。

下に暗記法についてまとめた記事を載せましたので、こちらも是非ご覧ください!

この自分にとって最適な暗記の方法が見つかった時、勉強においてあなたは最強の武器を手にしたことになります。

この武器(暗記力)を手に、数々の戦に向かい(問題演習を行う)、経験値を高めていきましょう。

以上が、今回の記事で最も伝えたかったことになります。

今回は暗記という側面において自己理解を深めることの重要性を説きましたが、自己理解を深めることの重要性は何も暗記だけに限りません。

自己理解が深まれば、自分が何をしたいか、もしくは何をするべき人間なのかが見えてくるはずです。

高校生のうち(できれば高校2年生の終わりまで)にしっかりと自分自身と向き合い、勉強をする上で最強の武器を身につけながら将来、自分が社会に貢献しているイメージを持つことができれば充実した学校生活を送ることができたと実感することができるはずです。

自己理解を深めることで学生生活をどんどん豊かなものになっていきます。

色々な経験や試行錯誤を重ねて自分とはどのような人間なのか、自分にとって最適解は何なのか(勉強・部活動・人間関係など)を常に考えながら行動してもらいたいなと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。

自己紹介 好奇心旺盛な社会科教師

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